204通信

昭和薬科大学附属高等学校2年生の学年通信

第48号「『涓滴岩を穿つ 』ー学級日誌のつぶやきに寄せてー」

※フリー素材よりお借りしました。 私のライフワークの一つに学級日誌※があるが、先日生徒のコメント欄に次のような書き込みがあった。 「自分はこれといって得意と自信を持って言えるものがありません。」 なぜか心に残り考えさせられた一文であり、私の返信…

第47号「『ボボボーボ・ボーボボ』に青春の引導を渡された件について」

※dアニメストアよりお借りしました。 唐突だが、私が国語教師として心掛けていることがある。それは〝選り好みをしないこと〟である。 そもそも、国語という教科は変数Xみたいなもの。国語自体は目的ではなく、見つめる対象に変数Xとしての国語を掛け合わ…

第46号「井の中の蛙大海を知らず されど空の蒼さを知る」

「虫ん坊2014年4月号」」 https://tezukaosamu.net/jp/mushi/201404/intro.html 「井の中の蛙大海を知らず」という有名な故事成語がある。語源は荘子の言葉だそうだ。せっかくだから紹介しておきたい。 『井蛙は以って海を語るべからざるは、虚(くぼみ)に…

第45号「塑像的学び・彫像的学び」

※ヤフオク(右)、ウィキペディア(左)よりそれぞれお借りしました。 私は生徒によく2種類の学びの存在を説明する。〝塑像的学び〟と〝彫像的学び〟である。高2生にはまだ話したことがないので、この場を借りて説明したい。 塑像とは針金や木材などで像の…

第44号「美空ひばりのように教えたい」

※アマゾンからお借りしました。 学校が本格的に再開して一週間が経った。分散登校で離ればなれの生徒が再び顔を合わせ、喜びに浸る様子が眩しく映る。まだまだ油断は禁物だが、ここ沖縄では一か月間のコロナ感染者数が0人で推移しており日常に戻りつつある。…

43号「くだらない話」

※1歳のバルト 生徒のために毎日更新!の枷が外れたおかげでだいぶ肩の荷が下りた。昨日の今日で性懲りもなく書いているのだから、あまり違いはなかろうと陰口を叩かれそうだが、心持は大きく違う。だからというわけではないが、今日はくだらない話を一つ。 …

第42号「明日からの生活を考えてお腹が痛む君へ」(お知らせと御礼あり)

※フリー素材よりお借りしました。 いよいよ明日、学校が本格的に再開する。分散登校も終わり、初めてクラス全員が集う。それは担任としてとても待ち望んでいたことである。 新型コロナウイルスが猛威を振るう世界で、身をすくめ、息を潜めて嵐が通り過ぎるこ…

第41号「数理女子」

※「数理女子」のHPです。 まずは、私の文章を読む前に次のHPを訪れてほしい。 「数理女子」http://www.suri-joshi.jp/ タイトルは女性向けに見えるが、中身は男女関係なく数学にどっぷりとはまり、数学を愛さずにはいられない人々が躍動する内容となってい…

第40号「私と、良書と、サイコロトークと」

※フリー素材&「ろろ王国@テレビ」よりお借りしました。 もう何年も前になるが、お昼のバラエティー「笑っていいとも!」のすぐ後に、「ごきげんよう」という番組があった。小堺一機の司会でサイコロトークをする、あの番組である。知らない人のために補足…

第39号「表現に関する備忘録」

※フリー素材.comさんよりお借りしました。 学年通信を毎日書く。 文章を毎日綴る。 言葉を毎日紡ぐ。 こうして、表現を日々繰り返す過程で〝表現〟そのものについて、つらつらと考えることが増えた。とりとめのない思いであり読者に伝わるかどうか心許ないが…

第38号「周辺知」

※「チャチャとウッディと僕とのある日の出来事」からお借りしました。 中心視野・周辺視野という言葉がある。前者は正確にモノを捉えるための視野で、後者は広く世界を把握するための視野。周辺視野は中心視野に比べ色に関する能力は低いが、動きに対しては…

第37号「存在を示すはずの〝ある〟が動詞であることについて」

※「bokete」のサイトよりお借りしました。 今日の午後、後輩との話で〝ある〟の話になった。 私「実はさ、昔から〝ある〟について疑問があるんだよ。」 後輩「疑問ですか?」 私「うん、動詞の〝ある〟ってさ、存在を表すくせに動詞だよね」 後輩(笑いなが…

第36号「束縛からの自由 欲望からの自由」

※Wikipediaよりお借りしました。 今日は〝自由〟について話してみたい。 私たちが通常〝自由〟という言葉を用いるとき、そこには自由を阻むものが意識される。自身を縛り、身動きを妨げる不自由な状態。そこから解放されることを人は〝自由〟と呼ぶ。新型コ…

第35号「自粛警察」(追記あり)

※HTBニュースよりyoutube経由でお借りしました。 自粛警察。最近よく耳にする言葉だ。新型コロナの影響によって、様々な方面で自主的な自粛が求められている。その流れに少しでも背く行為を見つけると制裁を加える。他府県ナンバーへの落書き、営業店への暴…

第34号「チャーリング・クロス街84番地」

※アマゾンからお借りしました。 私は本も映画も「たくさん派」ではない。どちらかと言えば少量派だ。それでも若い頃は、意図的に読書量を増やしたりもした。しかしそれは、どちらかと言えば勉強のためであり、いわゆる〝読書の楽しみ〟とは異なる。カップか…

第33号「ソーシャル ディスタンス」

※フリー素材よりお借りしました。 犬の散歩は、暑さを避けて夜に行くことにしているが、散歩コースの景色が以前の明るさを取り戻しつつある。自粛中には、人の姿はもちろん、車も数える程度にしか走っておらず、街は光を失ってうらぶれた印象すら漂っていた…

第32号「ときめく ときめかない」

※フリー素材(左写真)、Amazon(右写真)よりそれぞれお借りしました。 高2のみなさん、こんにちは。D組担任の城間枝里です。これから授業や行事でみなさんと関わっていくことを楽しみにしています。1年間よろしくお願いします。こういう文章を書くのは初め…

第31号「共振 ー祝!1万人ー 」

休校中、テレビ局はどこも学びのための番組を放送する機会が増えた。それはすなわち、私自身もその手の番組を見る機会が増えたことを意味する。特に興味あるわけでもなかったが、何気なく眺めるうちに次第に引き込まれ、いつのまにかしっかりと最後まで堪能…

第30号「働くこと」

※フリー素材よりお借りしました。 亨先生の学年通信を毎日楽しみにしている読者の立場である私が、筆者として原稿を提供するのはプレッシャーがすごいのだが、高2の皆さんと触れ合える機会と考え挑戦したい。読みづらい箇所があるかもしれないが大目に見てほ…

第29号「学校教育には『変態コース』が必要だ」

※アマゾンからお借りしました。 最近、ようやく読み終えた本がある。出口浩明氏の著書「哲学と宗教全史」だ。総ページ数が450ページ以上の大作で、私が最近読んだ本の中では情報量が段違いに多い。内容はほぼタイトル通りで、人類に大きな影響を与えた哲学と…

第28号「ケズル タタク スベル」

※フリー素材よりお借りしました。 私事で恐縮だがスマホを買った。世間で囁かれるところの〝スマホデビュー〟というやつである。頑なにガラケーを使っていたのは今までスマホの必要性を感じなかったから。ネットは確かに便利な道具であるが、それを携帯しよ…

第27号「新しい学び方」

※フリー素材からお借りしました。 この学年通信はコンセプトの都合で抽象的な話題が多くなるが、本日は実践的な話題を送る。おそらく文章の後半でいつもの調子に戻ることは、今の段階から十分に予想されるがそれは・・・許せ! 今日の話題は、私自身が〝なる…

第26号「私と本②」-青春の1冊―

※アマゾンからお借りしました。 本を勧めるのは、おそらくその人に自分を知ってもらいたいから。本は人なり。ならば本を勧めることは、そのまま私自身を勧めること。考えてみればかなりストレートな求愛行動だ。〝私をもっと知ってほしい!〟〝私にもっと近…

第25号「自分で身につけたものだけが自信につながる」

※フリー素材よりお借りしました。 はじめにお断りしておくが、タイトルは私が生み出したものではない。バイオリニストの高嶋ちさ子さんがテレビ番組で語った言葉の一部だ。私はリアルタイムでこの番組を見ていたが、彼女の言葉はとても印象に残った。確か司…

第24号「バルトと時間 -緊急事態宣言解除前夜ー」

Beforeバルト Afterバルト 我が家は真っ黒な犬を飼っている。以前から犬を飼うときは哲学者や思想家の名前をつけようと決めていた。ヴィトゲンシュタイン、フッサール、サルトル、レヴィ・ストロース、そしてロラン・バルト。候補はたくさんあったが、バルト…

第23号「会いたい人」

※フリー素材よりお借りしました。 今週のお題「会いたい人」 204通信は「はてなブログ」から発信している。ブログデザインが豊富で、広告も出ない(有料だが)のが魅力だ。予想以上に快適な表現環境に驚いたが、ためになるブログも多いのでいくつか紹介す…

第22号「初めて見える景色」

※高2Bのベランダから撮影。綺麗ですね。 みなさんいかがお過ごしですか。今日は、残念ながら亨先生ではなく高2B担任の大城將司が初投稿させてもらいます。少しだけ自己紹介を。担当教科は数学で、平成3年生まれです。趣味は音楽鑑賞、高校軽音楽部の顧…

第21号「超える」

※ゼウスさんからご提供頂きました。 すっかり言い忘れていたが、本校高2生の今年度目標は「超える」である。カッコ良すぎで某金融機関のパクリに思われるかもしれないが、いろいろ考えた末に辿り着いた目標であり、個人的にはとても気に入っている。今日は…

第20号「マスク雑感」

※「Pinterest」よりお借りしました。 マスク。〝コロナ〟とともに2020年度上半期で最も発せられた言葉であることはほぼ間違いない。マスクをしよう!マスクを忘れずに。マスク売ってない。アベノマスク。いつでもどこでもマスク。老若男女マスク。手作りマス…

第19号「国語=引き出し力」

※フリー素材よりお借りしました。 まずは本日の実験オンライン授業への参加、お疲れ様&ありがとう!今年度の高2担任には將司君というIT系のデバイスに強い後輩がいるので、正直かなり助かる。私は「おんぶにだっこ」状態ではあるが、こうして若者からの刺…